サティオ物語

Episode03「心やさしきお父様」


 

今回は、幸男が新人だった頃の話。

 

新車の購入をされる学生のモモコさんのご自宅へ
手続きの書類を持って向かう途中、電話が鳴りました。

 

『ごめんなさい!! 今日、授業があったの忘れてて』

 

「わかりました。では、別の日に出直しますね」

 

『大丈夫。家には、とっても優しいパパがいるから』

 

「わかりました。書類はお父様とやりとりさせて頂きます。
授業、頑張ってください」

 

モモコさんのお宅に到着。
幸男は、チャイムを鳴らしました。
「こんにちは!日産サティオ新潟西の幸男と申します」

 

「誰だあ〜〜〜〜〜ッッッ!!」
幸男「ビクッッッッッ」

 

次の瞬間、衝撃音とともに、玄関の扉が開きます。
幸男「!!!???」

 

扉の向こうには、超コワイ雰囲気の男性が出てきました。
信じたくはありませんが、どうやら、この方が優しいお父様のようです。

 

ゆっくりと幸男に近づき、
鬼の形相でニラみつけながら低い声で

 

「おう、ようやく来たかぁ…」
(訳:お待ちしてました。今日はわざわざありがとうございます)

 

「はっ、はっ、はひ…」

 

「聞いてるぞ。この手で、すべてを終わらせてやる…」
(訳:娘から聞いています。私が代わりに手続きさせて頂きます)

 

「前置きはいらねえよなあ…
すんなり出すもの出してくれたら、それで終わりだ」
(訳:さあ!お忙しいでしょうし、ササッと手続き終えちゃいましょう)

 

「だ、だ、出すものって、言われても。。。お金ですか???!!」

 

「カネ?!(ニヤリ)ハハッ、書類の話だろ?さっさとしねえか!!」
(訳:お金だなんて。笑。冗談が上手いなあ。書類ですよね)

 

「は、はひーっっっ!こちらですっっっっっ!!」

 

「おい、何か言い残すことはあるか!あぁ〜ん?」
(訳:娘に伝えることなどありますか。)

 

「あああありません!何もありません!!」

 

「何かあったら、どこまでも追いかけてやる!覚悟しろよ」
(訳:書類の不備などあったら、どこにでも行きますから)

 

「あ、ありがとうございましたーーーーーっ!
さようならーーーーーっっっ!」

 

「待てコラ!!俺の指示に従って運転しろ!」
(訳:少し待ってくださいね。家の前の通りは、見通し悪いので誘導します)

 

「は、はひーっっっ!わかりました!!」

 

一目散にお店へ逃げ戻ってきた幸男。
恐怖のあまり真っ白になりました。

 

しかし、思い返してみれば、言葉遣いは荒っぽいけど
ハンコも事前に用意してもらっていたし
とてもスムーズな応対だったことに気づいた幸男でした。

 

(優しいお父様だった、ような気もしてきたな)

 

そして時は経ち、現在。
お父様とモモコさんは、今も、変わらず
定期的に、クルマのメンテナンスに訪れてくれる常連さんです。

 

「来たぜェェェェェェ!幸男よォォー、いるかァァァァァ!」
(訳:こんにちはー!幸男さん、いらっしゃいますか?)

 

「あら、おふたりさん。今日も仲いいですねえ。
あ、もう三人さんでしたね」

 

「もう、パパったら。どこでも、誰にも大声出すんだもの。
お腹の赤ちゃんがビックリしちゃうでしょ。ウフフ」

 

「幸男ぉー、もっと大きいクルマはねえのかァァァァ!!」
(訳:生まれてくる孫のためにも、乗り換えを検討したいんですよ)

 

「なるほど!それでは、安全性の高いファミリーカーですね。
ぴったりの1台がありますよ。こちらです」

 

キラキラと光るクルマに向かって歩き出す二人の背中を見つめながら
しみじみとモモコさんは言うのです。

 

「幸男さんたら、大工の棟梁で、言葉の荒いパパに、すっかり慣れちゃって。
そうかー、気がつけば長い付き合いだものね。笑」

 

新人時代から、言葉だけではない「何か」で分かり合える、
そんな関係を目指している、幸男なのでした。

 

このエピソードは私の体験が元になっています!

六日町店小池 強

私の名前の通りラーメン好きです。おいしいラーメンがあれば遠方まで・・・行く事はないですが、中越地区でオススメのお店がありましたら教えて下さい!

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